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僕の転びかたと治しかた

※ブログはふたつめの横ラインから

 

去る9月27日、下北沢ろくでもない夜にて、記念すべき第5回目のライブに来てくれた皆さん、ありがとうございました。また出演が平日木曜の19時〜とあって「行きたいけど間に合わないよう」と嘆きを入れてくれた方々すみません。初出演のバンドはほぼ一番手と、ライブハウス村の掟で決まっておりますので、仕方ないと言えば仕方ないです。メンバー各々活動歴はありますが、バンドは駆け出しというのがバレる事例ですね。次は日曜です。10月28日、吉祥寺Black&Blueにて。ここでやる時のNathanはヤバいとか、ヤバくないとか。時間は分かり次第お知らせします。皆さんお誘い合わせの上、こぞって踊ってアレしに来てください、待ってます。

で、前回同様、来られなかった人の為にダイジェスト版の映像を、と思っていたのですが、いつものメインカメラが全く良い音で録れず、映像的にもイマイチな角度だったので今回は作りませんでした。ただiphoneで撮った方はちょっと面白かったので(上の写真参照。奇跡的に3人映り込んでいる)Twitterに切れ端をアップしてます(少しフォロワーが増えました)。そちらをご覧ください。

でもまぁ〜、それでも、何かしら作って楽しんでもらいたい、という性癖があるので、後で怪しい編集をした映像アップするかもしれません。

あと、レシートが思いの外ウケましたね。

帰りにソバ食いながら一人、ガッツポーズでした。

Nathanはそろそろグッズを作ります。何か欲しければ今のうちに言ってください。一人ガッツポーズしかねないので。


たまにはこのまま

ですます調、一人称「僕」で、ブログを書いてみましょう。普段「僕」で書かないのは僕の見た目があまりに「僕」っぽいからであって、そういった「僕過多」な状況は好ましくないとの判断から、そうしています。髪型に合う洋服を選ぶように、一人称でバランスを取るのは大事なことだと考えています。読者の方にも、この数行の間に僕の僕っぽさがぐんと増した事がお分かりいただけるかと思います。しかし髪が伸びてきた事で「俺」っぽさが増してきた今日この頃。どうする、俺。どうしたい?私。


はい。ここ2日の出来事をお話ししますね。

ライブの翌々日の朝早く、予報より早く降り始めた小雨のなか家の近所を自転車で徘徊していたのですが、ある交差点を左折する際、足元の点字ブロック(樹脂製)がタイヤとの摩擦を瞬間、限りなくゼロへ。左へ曲がる気満々の僕本体をよそに自転車本体は直進。僕の苗字はヨシハラでイニシャルはyなのですが、ちょうどyの軌道をそれぞれが描きながら転倒。これはもう教科書に載ってもいいくらいの転倒でした。あまりに美しい転倒ぶりにまず自分自身が魅了され、受け身を取ることもままならず、ファーストインパクトを右肩と左膝で、続くセカンドインパクトを右手のひらとアゴで引き受けました。芸術的な観点から見ると正しい判断だったと思います。

その様子を交差点の対岸で男性が見ていたのですが、声を掛けようか掛けまいか、迷っているのが伝わってきました。そして彼には、僕が声を掛けられたくないいや掛けてほしいと葛藤しているのが伝わった事でしょう。初対面でしたが、その瞬間僕らはひとつでした。めちゃくちゃ恥ずかしかったです。

起き上がって右手のひらを見ると、前衛的な創作和菓子のようにえぐれていました。いま出血はしていないが、それはやがて来る。しかもひどいであろう事を予感させるえぐれ方でした。となると右肩、左膝、果てはアゴまで、これは相当な被害が予想される。転倒の最中、何なら前から僕は笑っていたのですが、ここで今一度自分の人生を見つめ直し、つまりライフシフトですね、笑顔から一転、ひよこのオスメスを見極めるかのような目つきをして、再び自転車を漕ぎ出しました。ベルが壊れて段差のたびに音がします。何人もの人が僕を見ますが、僕の目つきは真剣そのものであり「オス、、、メス、、、」と小声で呟いている事から皆、畏敬の念に駆られてお辞儀をします。

アゴから滴るものを右手で受けながら帰宅し、ひと通り手当。水で洗い流すとそれほどひどい傷ではありませんでした。こんな時の為に買っておいた湿潤(しつじゅん)式の絆創膏があって、その使用にワクワクして自然と笑みがこぼれます。しかもサイズもぴったり。湿潤式とは従来の「傷口を滅菌し、乾燥させ、かさぶたをつくる」治療の逆を行く療法です。治りが早く痛みが少ないと評判ですが、僕としてはただ「やってみたい」からやるだけなのです。

僕はだいたい3年に1回くらいの頻度で小学生みたいな怪我をします。ひとり暮らしも長いのでその時々、色んな治療法を採用し実験しています。今回は「うるおいと動物」をコンセプトに、「湿潤療法」と、「手負いの動物のようにただじっとしている」を徹底しました。ケータイの電源を切り、部屋の天井や隅を見つめる→睡眠、を繰り返しながら30時間ほど経った今、このブログを書いています。まだ傷口を観察する段階ではないので詳細な報告が出来ませんが、身体はものすごく楽です。やっぱり睡眠が一番ですね。

ライブの後はいつも身体のどこかしらが痛いのですが、転倒と別だったそういう痛みも含め、恥ずかしさ、社会的な疎外感すらもすべて回復、または開き直る精神力を獲得しました。たとえ湿っていようが乾いていようが、寝ている間に身体が自然と回復するのは、本当にすごい事だと改めて実感します。細胞が増えていくとき、違う形にならない不思議。最適な行程で治っていく不思議。

回復した傷口の、新しい細胞は僕自身の記憶を持っているのでしょうか。新入りはいじめられたりせず他の細胞と上手くやれるのでしょうか。

 

「なおる」とは「元通りの形になる」事でしょうか。「元通り動作する」事でしょうか。

僕は「また始められる」という意思を持つ事だと思います。形、動き、意味に拘(こだわ)って、なおらないものが沢山あります。

新しく増殖した「僕」っぽい細胞をアゴに秘めつつ、俺はまた自転車で派手にスッ転びたい。

Published in Nathan