Skip to content →

はじめましてNathanです。これからもよろしく。

迫る

5月3日(金祝)吉祥寺ブラック&ブルー

と、

5月26日(日)神田THE SHOJIMARU

でのNathanネイサンのライブは、絶対に観にきてください。(詳細は一番下)

その2回が、

僕アキラと、大野雄輔(おおのゆうすけ)、そして我妻玉緒(あづまたまお)の3人でのNathanの、最後のライブになる

わけじゃないけど、

かもしれない、からです。

なんとなく最後なんじゃないかな、とか、終わりなんじゃないかな、とか思っている方に向けて、あと玉緒ちゃんに向けて、そして自分自身に向けて。

最後かもしれない、からはじまる今とこれからの話をさせてください。

前からお知らせしている通り、ドラムスの玉緒ちゃんは現在妊娠中で、順調にお腹も大きくなり7月末に出産を控えている状態です。

「これからどうするの?」

とみんな聞いてきます。

また、

ライブを観て「最高だったよー!!」と駆け寄ってくれた人と話しているうちにこの事を話すと

「そっかぁ…でもおめでたいね!」

と言われます。その複雑な表情を見、言葉を聞いては、いろんな事を想像して頭がごちゃごちゃしたものでした。

そして

数ヶ月前に「妊娠している」と知らされた瞬間、自分が思った事、感じた事を最近よく思い出します。

「次のメンバーを探さなきゃいけないな」と思いました。

と同時に「なんとかならんかな」とも思いました。

理想と現実が真正面からぶつかっていて、誰に何を聞かれても「わからんすね」「むずかしいもんだいすね」としか言えませんでした。ごめんなさい。

出産して、終わり。じゃないし、むしろそこからが始まりで、そこからが大変で、重要な時期だから。

そしてネイサンはついさっき生まれたばかりで、ライブをするたび曲を書くたび自分が今までやってきたバンドと違う次元の手応えがあって、ここからが本番で、重要な時期だから。

少し個人的な話をさせてください。

「君はここに居るようなタイプじゃないよね」

「他でうまく楽しくやれてるんでしょう?」

「俺なんかもっとひどいんだから君なんかよりもっと」

ライブハウスで、街中で、僕はこういった言葉や態度を受け取って生きてきました。「どこにも属せない」と聞くと肌の色やセクシャリティ、職業や貧富の差を思い浮かべますが、名前のついていないこの もやもや は、いまだに自分の中に大きく横たわっています。「そんな大げさな笑」「なんの問題もないでしょ」という反応からすべては始まっている、と言っていいでしょう。すでに名前のついた もやもや は、ただそれだけでひとつの幸運を持っていると思います。念のためですが、不幸さについて話しているわけではありません。誰にでもある、すぐそこにある、今日も誰かが抱えている偏見の話です。

ネイサンは3人とも境遇、性格、嗜好がバラバラですが、一緒に音を出すうち僕は2人にも、同じような「名前のついていないもやもや」があるのを強く感じました。「こんなにすごいプレイヤーなのに、なんでこんなところに居るんだろう?」と思いました。そしてそれは自分自身の姿を見たようでした。

この3人しかない。と思います。音を出してると、どこにも属せなくたっていいや、と思えます。

だけど、このままじゃ多くの人に自分たちの音楽を伝えられない、というのが現実です。少なくとも2、3年は今以上の本格的な活動をすることができません。周りの協力を得たとしても沢山のライブやレコーディングやツアーをこなせるのか。

こういう時

「こなす んだよ!本当に好きなら犠牲を払えるだろ」という意見があります。正直、僕はこれまで、そういう考え方をしてきました。人に厳しい事を言ったりしてきました。

また、

「玉緒ちゃん自身の事を真剣に考えるなら続けさせるのは残酷だ。バンドにも酷だしメンバーを探しなさい」という意見も貰いました。

厳しい意見ですが、これこそが正しい意見だと思います。

これ以上バンドを足踏みさせたくないし、好きになってくれた人を待たせたくないし、僕やベースの大野にも人生があって、時間は有限だから。

3人揃う事がほとんど無く、玉緒ちゃんは本当にギリギリの所で時間を割いていたので、とくべつ3人で話す機会も無いまま、大野と2人「やっぱりメンバーを探そう」と決めました。

でも

「本当にこれでいいのか」と。本当に「お前は」それでいいのかと、毎日、毎晩、誰がという訳じゃなく、でも確実に僕に向かって問い詰めてくるわけです。誰かが。

覚悟をみせる、という言葉があります。

必死で頑張っている、リスクを背負っている、犠牲を払っている、そういう姿を見て人が人を信頼する。支持する。応援する。バンドというのは音楽だけじゃなくて、どれだけ覚悟を感じられるか。金銭的に、あるいは肉体的精神的に自分を追い込んで、失うものが無くなった時、巨大な成功を手にするというような。

このままだとそういう覚悟をみせられないから、支持もされないだろうし、実際に今、(そういう覚悟が感じられないからお前らを支持しないし協力もしないよ) という視線も感じるし、

だから「いろいろ考えたし本当に微妙な問題なんだけど、やっぱりメンバーを探そうと思う」と玉緒ちゃんに伝えました。こないだのライブの直前に。

「仕方ないよね、私も人生設計みたいなのが甘かったんだ。迷惑かけたくないしバンド止まっちゃうのは勿体無い」と。

そして話も落ち着いて、ライブをして、最高に盛り上がって、酔っ払って、ひとりで歩いてて

うるせえんだバカ、と思いました

バンドの覚悟とか、犠牲とか、成功とか、ロックの人はこうあるべきとか、家庭とか、子供産んだらとか、女はどうとか男はどうとか、いちいち、つべこべ、うるせえんだバカ。

今ここに、大切なものを共有できてる人が居るのに、なんでそれを諦めなきゃいけないんだ。死んでもいないのに。生きていて、また会えるのに。

なんで不幸が、犠牲が、先払いなんだ。ふざけるな。

苦しまなければ幸せになっちゃいけないのか。クズでダメ人間じゃなきゃリアルじゃねえのか。悪けりゃパンクか。ツラけりゃブルーズか。長髪でベルボトム履いてりゃロックか。いつから思考停止してんだ。好きなことやってるだけだ。

いつまでも人を切り捨てるクソみたいな成功哲学ばっかり溢れやがって。思慮のかけらも持たずにサービスばっかり求めやがって。人のアラとミス探して企業へのクレームかき集めて口ん中詰め込んで気絶してろ。

人よりも不幸で恵まれてない事を競い合いやがる、苦しみや痛みを後生大事にコレクションしやがる。それが宝くじの引き換え券だとでも思ってんのか。

毒舌が流行りゃ毒舌ぶってクズが流行りゃクズぶって、立派に政治批判して動物愛護を訴えてジェンダーフリーを叫んでも、愛する人を笑顔にできなかったらそれは一体なんなんだ。

誰を愛してるんだ。失いたくないものは何なんだ。

手に入れたいものじゃなくて、いま手に持ってるものは何なんだ。

いま会える人に、いま何を言うんだ。

これからしばらくの間、サポートドラマーを探して活動します。僕も大野もバンドやってないと、どこにも属せず誤解の多い人になってしまうので。

Nathanの看板を支えながら、玉緒ちゃんの子供がある程度大きくなってバンドの活動に本格的に復帰できるまで、2、3年か、いやもっとかもしれないし、その間に隙を見つけて玉緒ちゃんが活動できる日が出てくる予定ではいるけれど、

とにかく、彼女を待つ事にしました。

未来のことは分からない、誰か死ぬかもしれないし、サポートドラマーと駆け落ちするかもしれないし、音楽の在り方だって、バンドの在り方だって、それぞれだし、平成も終わって、新しい時代も始まるし、

僕はいま自分の手にあるもの、いまの自分を信じてくれる人の為に、生きようと決めました。へつらったり、偉ぶったり、駆け引きもせず、対等に。

わかりやすい覚悟がなくてごめんなさい。

でも僕は歌にしている通り、さよならが本当に下手くそなんです。あと歌も。

Ba.大野雄輔

Dr.我妻玉緒

Vo.Gt.吉原章

が、Nathanネイサンですので。これからもよろしく。

僕はMCは控えめですがふざけたTwitterガンガンやるし変なブログも書くタイプの音楽好きであって、寡黙で謎に包まれてはいないし、運転免許も無いし、きっとそのうちベルボトムも履かなくなるので。そして履きたくなれば履くので。

「こうじゃなきゃいけない」という事はやっぱり、無いので。

5月3日(金・祝日) 吉祥寺Black&Blue

open/start 18:00/18:30 
charge 2800円+1drink
全バンド40分ステージ 


出演
ドリムーン 18:30 ~

amber lumber(森永”JUDY”アキラ 山本征史) 19:25 ~

Haiti from limbo 20:30 ~

Nathan 21:25~

5月26日(日) 神田 THE SHOJIMARU

18:00open/18:30start
2500円+1drink

出演

 daisuke otherghat 18:30~

Nathan19:15~

continuous 20:00~

芥 20:50~

では、待ってます。

ぜんぶ読んでくれてありがとう。

長くなり自分の話をしすぎましたが、

まずは無事に元気な子が産まれる事を祈って。

吉原 章

Published in Blog