「私の人生を変えた道具、7選」に、堂々入選するのが「デンタルフロス」だ。
残りの6選はこのブログで少しづつ、発表していこうと思う(嘘です絶対忘れます。断言します)。
私の人生はデンタルフロス以前、デンタルフロス以後で二分されていると言っても過言ではない。正直、二分せずにデンタルフロスが当たり前の人生で居たかった。
現在、私の左側奥歯は上下に一本ずつ、銀の被せ物がしてある。不名誉な輝きである。
左上奥歯は、肉体労働をしていたある日の休憩中、ファミチキを食っていたら欠けた。あ、欠けた。と思った。
休憩が終わりかけだったので
「すいません。奥歯、ファミチキで欠けちゃいました」と甘栗むいちゃいました的な泣き言など言い出せず、私は黙って作業着の胸ポケットに欠けた奥歯を忍ばせ、残りの仕事に取り掛かった。途中、「自前の歯がコンビニの揚げ物のクリスプ部分に敗北した」という悲しい現実を飲み込めず3分半悔し泣きした事はどうか誰にも言わないでほしい。
その欠けた奥歯を治療するために慌てて行った歯医者が、ラッキーな事に大変優秀かつ懇切丁寧であり、さらに歯の神経は無事。数週間通い、セラミックの被せ物をして、完治した。
そこで私は生まれて初めてデンタルフロスを勧められた。
その瞬間に私の人生は変わったのだ。
使ってみれば嫌でもわかる。
これ使わんかったら、そりゃあ虫歯に、歯周病に、なるよ。歯と歯の隙間、めっちゃ歯垢残ってるやん。表面はむしろ綺麗やん。歯周ポケットに毛先入り込ませるより確実に取れるやん。むしろ歯ブラシよりもデンタルフロスの方がメインなのでは?ほんと冗談抜きに、そう思う。
「血が出るから良くない」?いやいやいや、よくないから、血が出てんです。血が出るって事はすでに歯周病です。高いから手を出しづらい、わかる。私もそうだった。ちょっとウッってなる値段だよね、でもデンタルフロス使わず結果的に虫歯になってデンタルフロス代以上のお金払っとる訳やからね。そして欠けた歯はもう戻ってこんのよ、、、。
その後、世間では「歯は磨いてはいけない」が出版され話題になるなど、歯科治療の先進国である北欧に学んだ、それまでの日本の歯科治療の常識を刷新する情報が広く出回った。
我が国における歯の革命が起こっていた。私は熱狂した。
デンタルフロス以降の私は、虫歯知らずであった。もう「バチが当たる」みたいな解像度で虫歯に怯えて暮らさずに済むのだ。これで自由なデンタルライフ、歯人生を送っていける。
はずだった。
なんと現在からおよそ3ヶ月前、2020年3月末のある晩、突然歯が痛み出した。
あの左上の奥歯だ。ファミチキはあれ以来食べていないはずだが。からあげくんを食べていたからか?!
横になっていれば治まるかな、という考えで横になってみた20秒後にスマホで近くの歯科を検索した。痛い。
夜7時を過ぎていたのにも関わらず、治療に当たってくれた歯医者はこれまたラッキーな事に大変優秀かつ懇切丁寧であった、
がしかし、
レントゲンを見ながら医師がアンラッキーなひと言を放った。
「中で神経が腐って、死んじゃってますね」
神経、中で腐って死んじゃいました♪
私はフフフ、と笑った。アンタ、おもしろい男じゃん。もっと聞かせて。
私はその左上奥歯を、前の治療から一切医者に診せていなかった。前の医者は評判が良すぎて予約が取り難い存在になってしまったのだ。定期検診すら行ってなかった。
被せ物の中にわずかに残った虫歯菌が数年かけて繁殖し、内部を圧迫し痛みとして感知した、というのが今回の医者の意見だった。(前回の医者の腕が悪いのではなく、そもそも削った部分の虫歯菌を完全に除去する事はできないらしく、仮に除去できていても被せ物の隙間から菌が入ったりするらしい。だから定期的に中を診てもらう必要があるんだ、べんきょうになったねぇぇ)
そして、
すでに壊死した神経を抜き去る治療を、抜髄(ばつずい)というらしい。
抜髄(ばつずい)!!
抜☆髄!!
抜★髄!!
フゥー!!パフパフーー🎶
抜☆髄!!
抜★髄!!
フゥー!!パフパフーー🎶
私の画力なんて気にしなくていいから、
みんなも「抜髄」って叫んでみよう?
元気、でるだろ?
それが言霊(ことだま)さ、おぼえときな!!
やっと左上の治療が終わったよ、だから今書いてるの、ブログ!!
銀の被せ物、かっくいーんだぜ!!今度見せたげるね!!
そんで、
今日6月11日も、18時から、歯医者なんだ!!
被せ物してる下の歯も中で腐って神経死んでたから、今日から抜髄なの!!
抜☆髄!!(ドン・ドン・ドン!!)
抜★髄!!(ドン・ドン・ドン!!)
フゥー!!パフパフーー🎶
抜☆髄!!(ソーレ)
抜★髄!!(ソーレ)
フゥー!!パフパフーー🎶